2023.07.17 2023.07.18

【人間神話】輪廻転生とカルマの法則とは｜宗教観による違いや因果応報はあるのかない？

管理人

今回は、世界の見え方を変えると話題になっている「輪廻転生」と「カルマの法則」について深掘りしていきます。

人間が何度も生死を繰り返し魂を成長させるという輪廻転生の教え、そしてその過程で積み重ねられるカルマの法則。

これらの概念を理解することで、私たちの生き方や世界観がどのように変わるのか、一緒に考えてみましょう。さあ、事実とフィクションの境界を探求する旅に出発しましょう！

輪廻転生とは？六道も含めて分かりやすく簡単に

輪廻転生とは、生と死を繰り返すことで魂が成長し、最終的には解脱を達成するという教えです。

この世界は一般的に「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上」の6つの世界、いわゆる「六道」から成り立っていると言われています。

人間神話の中では、この終わることのない輪廻転生の世界から離れるためには解脱が必要だとされています。

しかし、輪廻転生の意味やカルマの法則の意味を知らず、自我レベルのままで世界を見て苦しんでいる人が多いのが現状です。

宗教観による輪廻転生とカルマの法則の違いについては、それぞれの宗教の教義や信念に大きく影響されます。

ヒンドゥー教では、輪廻転生とカルマの法則は密接に関連しています。ヒンドゥー教の信者は、人間の魂（アートマン）が生前の行い（善悪）の影響を受けて生まれ変わると信じています。

善行を積んだ人はより高い生まれ（例えば、富裕な家庭や聖職者など）に生まれ変わり、悪行を重ねた人はより低い生まれ（例えば、貧困層や動物など）に生まれ変わるとされています。

これは、神が公正であるという信念に基づいており、善行は高い生まれに、悪行は低い生まれに報われるという考え方です。

しかし、キリスト教やユダヤ教では、輪廻転生やカルマの法則は認められていません。これらの宗教では、人間は一度だけ生まれ、死後は天国か地獄に行くとされています。

そのため、キリスト教やユダヤ教の信者にとって、輪廻転生やカルマの法則は異なる宗教観を持つ他の宗教の教義となります。

しかし、現代社会では「カフェテリア宗教」という考え方が広まっており、人々は自分自身の信念に合った宗教的な要素を様々な宗教から選び取る傾向があります。

これはシンクレティズムとも呼ばれ、ヨガのクラスがシナゴーグ（ユダヤ教の礼拝堂）で開かれるなど、様々な宗教の教義が混ざり合っている現象を指します。

なお、輪廻転生やカルマの法則がキリスト教やユダヤ教の公式な教義として認められていないにも関わらず、これらの教義を信じるキリスト教徒やユダヤ教徒が一定数存在するという事実もあります。

これは、人々が自分自身の信念に合った教義を選び取る現代社会の傾向を反映したものと言えるでしょう。

カルマの法則とは、人間が行った行為が自身に影響を及ぼすという法則です。善行をすれば善い結果が、悪行をすれば悪い結果が自分に返ってくるというものです。

これは、物理学の「作用反作用の法則」に似ています。しかし、カルマの法則は物理的な結果だけでなく、精神的な結果も含みます。

したがって、私たちの行動一つ一つが、次の生命、次の世界にどのような影響を及ぼすのかを考えることが重要となります。

輪廻転生の意味やカルマの法則を理解せず、自我レベルのままで世界を見ると苦しむ理由は、以下のような観点から考えられます。

自我中心的な視点: 自我レベルで世界を見るとは、自分自身の欲望や感情、思考に基づいて物事を判断することを指します。この視点は自我中心的であり、他人や世界全体の視点を欠いています。その結果、自分自身の欲望が満たされないときや、自分の思考や感情と世界が一致しないときに苦しみを感じることがあります。
因果応報の無視: 輪廻転生やカルマの法則を理解しないと、自分の行動が未来にどのような影響を及ぼすのかを理解することが難しくなります。その結果、自分の行動が自分自身や他人に悪影響を及ぼすことがあるという事実を無視することになり、結果的に苦しみを生む可能性があります。
自己の成長の阻害: 輪廻転生の教えは、生と死を繰り返すことで魂が成長するという考え方を含んでいます。しかし、この視点を持たないと、自己の成長や魂の進化を阻害する可能性があります。その結果、自己実現や内面的な満足感を得ることが難しくなり、苦しみを感じることがあります。

これらの理由から、輪廻転生の意味やカルマの法則を理解せず、自我レベルのままで世界を見ると苦しむことがあります。